ここから本文です。
画像検査科では、一般撮影、乳房撮影、CT検査、MRI検査、透視検査、骨密度測定検査などの業務を行っています。院内各診療科や地域の医療機関より検査の依頼を受けて、迅速な対応と適切な情報提供に努めています。
また、チーム医療のもとに、患者さまに安心して安全な検査を受けていただけるように日々努力しています。
一般撮影とは世間一般に「レントゲン」と呼ばれ、目的とする部位にX線を照射して撮影を行う検査です。
胸部・腹部・骨・関節など病気が疑われる部位を撮影します。
胸部の撮影では胸部疾患の有無を確認できます。また、心臓の大きさも確認できます。腹部の撮影では腹部臓器の状態、腸管ガスなどを確認できます。骨・関節の撮影では骨折や関節炎など筋・骨格系の異常などを確認できます。
迅速かつ簡便にできる検査で、病気やケガの最初の診断から経過観察まで、日常的に広く利用されています。撮影は立った状態、撮影台に寝た状態、椅子に座った状態など様々な体位で撮影します。また、同じ部位で方向を変えて複数回撮影する場合もあります。
当院ではFPD(フラットパネルディテクター)に記録するDR(Digital Radiography)方式のデジタル装置を使用しています。少ない放射線量での撮影が可能で、デジタル画像処理を行うことにより、医師に適切な画像を提供しています。
CT検査(コンピュータ断層撮影)は、X線を使って体の内部を詳しく見るための医療画像検査の一つです。CT検査は、通常のX線検査よりもはるかに詳しい情報を提供できます。
検査の際に、患者さまはベッドに寝た状態で、大きなドーナツ形の機械(CTスキャナー)の中を通り体の断面画像を撮影します。
この断面画像によって、医師は体の内部の骨や組織、臓器を非常に詳細に観察することができます。このため、病気や怪我の診断に非常に役立ちます。
ただし、CT検査はX線を使用するため、放射線による被曝があります。当院では最新鋭の320列CTスキャナーを導入しており、従来に比べ検査時間の大幅な短縮、また、AIによる画像再構成技術で「全身の被ばく線量が大幅に低減」され、安全で患者さまに優しい検査が可能となります。
さらに、線量管理ソフトにより他院と比較しながら被曝量の低減に努めているため、患者さまに安心して検査を受けていただけるようになっています。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、日本語では磁気共鳴画像と呼ばれます。
MRI検査を受ける方には、強い磁場の中に入っていただき、外から電磁波を与え、それに共鳴し振動した体内の水素原子から出た微弱な電磁波を受信し、電気信号に変換し画像にします。
X線を使わず検査を行うため、放射線被ばくはありません。
血管、胆嚢や総胆管、膵管を造影剤というお薬を使わずに画像化できます。
CTでは分かりにくい急性期の脳梗塞や新鮮な骨折、軟部組織の情報などもMRI検査で補って診断することができます。
ただし、狭い筒状の装置の中で30分程度の安静が必要となります。
閉所恐怖症の方や一定時間安静ができない方は、検査ができないこともあります。
また、強い磁石を使用しているため、検査室内に磁性体金属は持ち込めません。
体内に金属を埋め込んでいる方も、その金属がMRI検査に対応しているものかを十分に調べた上で検査を行うことになります。
骨密度測定は、骨の質や量を数値化して測定する診断方法です。これにより、骨の健康状態や骨粗しょう症のリスクを評価することができます。
検査方法としてDEXA法で撮影します。寝台に寝ていただき、放射線を照射して主に腰椎や大腿骨のような骨折リスクが高い部位を対象として骨密度を測定していきます。骨粗鬆症学会が推奨している方法でガイドラインに準拠しています。特徴として、超音波検査よりも詳細に骨密度を測ることができ、被曝はありますが胸部レントゲンの約10分の1の被曝量で検査を行うことができます。
また、当院ではTBS(海綿骨スコア)も測定しており、より骨折リスクを細分化して分類することができます。これにより、患者さまごとにあった治療を提供することができます。
〒691-0003 島根県出雲市灘分町613番地
(初診)08:30~11:00
(再診)08:30~11:30
(初診)12:00~15:00
(再診)12:00~15:30