ここから本文です。
臨床検査(りんしょうけんさ)とは、皆さんの体の異常の原因を調べたり、治療状態を確認したり、健康状態を知ることを目的に行われる検査のことです。
臨床検査科では12名の臨床検査技師が、血液・尿・便などを検査する検体検査と、心電図・脳波などの生理機能検査を行っています。また、採血業務も看護師と一緒に行っています。臨床検査科では、日々、患者様に迅速に質の高い検査を提供できるように心がけています。
生理機能検査室では、各種診断装置により循環器系の検査、超音波検査、吸器系の検査、脳・神経系の検査を行っています。
循環器検査は、心臓や血管など全身の血液循環に関する状態を調べる検査です。心臓の拍動を電気現象として捉える心電図検査では、心臓の脈の乱れや狭心症などの病気がないかを調べることができます。また、心臓の拍動によって発生する脈圧や心音を波形として記録し、心臓や血管系の機能を評価します。動脈硬化の程度も確認でき、メタボリックシンドロームなどの予防にも役立っています。
超音波検査は、人の耳に聞こえる音の周波数よりさらに高い音のでる超音波を用いて体内の組織を画像化し、異常の有無を判断します。この検査では心臓や、肝臓・胆嚢・脾臓・膵臓・腎臓などの腹部臓器、乳腺・甲状腺などの体表臓器、大動脈などの血管系、膀胱・子宮などの骨盤内臓器といったあらゆる臓器の観察に用いられます。
呼吸機能検査は、息切れ、呼吸が苦しいるなどの症状がある時に、呼吸器(肺・気管など)の状態を調べるために行われる検査です。呼吸の際に空気の出し入れがうまくいっているのか? 肺で酸素の取り込みがうまくいっているのかなどが調べられます。呼吸器系の病気の診断・重症度を調べる場合や、治療効果の成果を見るときにも行われます。
脳は眠っている時も目覚めている時も微弱な電気を出し続けています。その電気信号を増幅し記録するのが脳波検査です。てんかん発作が疑われるときや脳の働きの状態を調べます。また光や音、深呼吸など色々な刺激を与え反応を調べます。
輸血検査には、輸血を行うために必要な血液型検査や交差適合試験(輸血する血液が患者さんの血液と適合するか否かの検査)、 不規則抗体検査(輸血や妊娠によって産生することがあるABO式血液型以外の赤血球抗原に対する抗体を検出する検査)などがあります。そのほか輸血用血液の保管管理・供給も行っています。
病理・細胞診検査は、病理組織検査と細胞診検査に分けられます。
病理組織検査は体から採取された臓器・組織を用いて顕微鏡観察用のガラス標本が作成されます。作成された標本は病理医により観察・診断され、病気の最終診断がなされます。
細胞診検査は、尿や喀痰などに含まれる細胞や、子宮頚部や気管支などからこすり取った細胞、乳腺などの臓器に細い針を刺して採取した細胞から標本を作製し、悪性細胞の有無を調べます。
〒691-0003 島根県出雲市灘分町613番地
(初診)08:30~11:00
(再診)08:30~11:30
(初診)12:00~15:00
(再診)12:00~15:30