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IGMCはどんな病院?
IGMCは病床数199床の中規模病院です。1952年(昭和27年)に旧平田町ほか4か村の住民の要望により組合立平田博愛病院として開設されました。出雲医療圏の旧平田市を中心に地域の1次から2次医療を支えています。
IGMCはどこにあるの?
出雲大社で有名な島根県出雲市の東部、平田地区にあります。映画「RAILWAYS」の舞台にもなった一畑電車が走る、のどかで歴史ある町にIGMCはあります(IGMCで撮影も行われました!)。出雲市の中心市街地から車で約15分、隣接する松江市の中心市街地から車で約35分です。
IGMCが目指す医療とは?
患者さまが病気になるということは一大事です。特に島根県は高齢化の先進県であり、一人の患者さまにたくさんの病気が併存しているのが当たり前になってきました。IGMCでは患者さまの一部の疾患だけを診る医療ではなく、患者さま一人ひとりの原疾患はもちろんのこと、原疾患と他の疾患との関わり、目標に向けたリハビリの必要性、退院後の生活の問題点など個人全体を見渡した医療を行います。IGMCでは急性期医療のみならず、急性期後の後方支援としての回復期医療、慢性期医療、ひいては在宅医療など、疾患の様々な時期に対応した医療を行っています。大学病院などの高次医療機関のように専門領域が細分化されていませんが、一人ひとりの患者さまを全人的にとらえ、疾患ステージに応じた切れ目のない医療の実践が可能です。
IGMCが求める医師像とは?
高齢者の特徴の一つとして複数の疾患が併存した状態であることが挙げられます。診療科が細分化された病院では患者さまが複数の診療科にまたがって診療を受けねばならないのが現状です。IGMCでは各診療科の医師が自分の専門以外にも基本的な診療を行います。複数の病態が併存する高齢者に対しても全人的な医療の提供を目指します。野球の試合をするにはキャッチャー、一塁手、遊撃手、外野手など複数の役割が必要です。時速160kmのボールを投げるピッチャーばかりいても試合はできません。地域医療において一つの医療機関ですべての専門領域の専門家をそろえることは困難です。専門外のことでも基本的なことは対処できる、いわゆる「ユーティリティープレイヤー」の医師が必要です。IGMCでは特定の専門分野を持ちながらも「守備範囲の広い」医師を求めています。また、IGMCでは、ご自身の専門領域以外の診療に自信がない先生にも総合診療力をアップしていただけるよう病院をあげて応援します。IGMCでは日進月歩の医学に対応するため全科医師参加のカンファレンス(グランドカンファレンス)を定期的に行い、医師の相互教育を実践、推奨しています。
IGMCでは何科を募集しているの?
IGMCでは募集する科の限定はしていません。Q4で述べたIGMCが求める医師像を参考にしていただき、一緒に地域医療を志して頂ける先生であれば大歓迎です!我々と地域医療を実践してくれる熱い先生を若干名募集しています。
IGMCでは何年目くらいの医師を募集しているの?
IGMCでは医師のキャリアアップを応援しており、どのような経験年数の先生も募集しています。特に10年目前後の先生にお勧めです。この年代の先生は医師としても独り立ちをし、専門分野も確立しつつある年代だと思います。医師としてのキャリアがひと段落するとともにプライベートも含めて将来の進路に悩む時期でもあります。「このまま現在の専門分野のみを突き進めるか」「自分の専門分野以外も勉強したい」「子供の教育をどうしようか」「単身赴任はしたくない」「家を建てちゃって引越ししにくい」「親も高齢になってきて心配」など....IGMCは現在の専門技術を向上させながらも専門分野以外の診療技術を向上させることも可能です。また松江市、出雲市中心部の中間地点にあり通勤に便利な立地です。地域医療を考える卒後10年目前後の先生方にとってお勧めの病院と言えます。
IGMCで臨床研修したい!
IGMCでは島根大学などほかの病院と連携して初期臨床研修、専門研修の受け入れも行っています。医師にとって高度急性期病院での臨床経験は非常に重要です。実際に当院で勤務している医師のほとんどが高度急性期病院での臨床経験を有しています。しかしIGMCでは高度急性期病院ではできない研修が可能です。IGMCでは専門領域以外の基本的な診療も求められます。どの診療科であっても基本となる感染症治療は重点的に習得できます。また救急医療、内視鏡治療、外科的治療、リハビリ、抗がん剤治療、緩和治療など幅広く並行して研修できます。またIGMCは出雲市立診療所の診療応援も行っています。出雲市立診療所の一つに塩津診療所があります。塩津は映画「白い船」の舞台にもなった島根半島北側の集落です。IGMCでは塩津診療所に診療支援を行っており同診療所での地域診療も経験できます。
IGMCの医局はどんな雰囲気?
IGMCの医局は少人数ながらも実力にみなぎる先生たちと秘書で構成されています。医師の年齢は30歳代から60歳代まで様々で出身大学も多様です。さらに科の垣根を越えてのカンファレンスに力を入れており、多様なメンバーによるいろいろな視点からの熱いディスカッションを日々交わしています。どんなに熱いディスカッションを交わしても、お昼休みにはコーヒーを飲みに多くの先生が休憩室に集まります。
IGMCでの一週間を教えて!
ある医師の1週間
IGMCの病院行事を教えて!
IGMCでは月に1回、三水会(第三週の水曜日開催)という地域の開業医の先生方との症例検討会を行っています。また年に1回院内研究発表会を行い、全職種が参加して日頃の研究成果を発表し合います。またIGMCでは交友会という全職員を対象にした互助会があります。交友会ではバーベキューや忘年会などを毎年企画しています。みんなが日頃の労をねぎらうイベントです。(2020年度以降は新型コロナ感染症の流行のため開催できていませんが・・・)
IGMCで医療の原点と向き合える?
このページを読んでいる先生はご自分のキャリアの「現在地」を考えたことがありますか?自分の専門領域に磨きをかけていくことはとても大切なことです。そのためには自分の「現在地」を確認することが重要です。自分の「現在地」を考えるには「医療の原点」を振り返ることが必要になります。IGMCでは医療過疎の地域への往診業務や通院が困難な患者さんへの訪問診療を行っています。訪問診療では迅速な血液検査やCTは使えません。高齢の患者さまと向き合い、よく話を伺い、聴診器を使って丁寧に時間をかけて診察します。日々の診療業務で忙殺されていませんか?患者さまと向き合うことで「医療の原点」を再認識することが出来るはずです。「医療の原点」は先生の「現在地」を明確にし、将来進むべき方向にヒントを与えてくれるでしょう。
IGMCで救急医療を実践できる?
IGMCでは主に1次から2次救急を担当しており、年間約500台の救急車を受け入れています、IGMCでは救急隊と連携して2か月に1回救急症例の検討会を行い日々の診療へのフィードバックを行っています。IGMCでは多発外傷や全身熱傷のような3次救急医療は難しいですが、幅広い疾患へ対応する力が求められます。内科の先生でも簡単な外科処置はできるようになりますし、消化器系以外の先生でも簡単な腹部エコーが出来るようになります。IGMCでは医師相互教育を推奨しており、救急医療で役に立つ専門領域以外の手技の習得が可能です。
IGMCで総合診療したい!
IGMCでは科と科の間の垣根が低いので様々な症例を経験することが出来ます。少数精鋭ですが様々な得意分野を持った個性的な先生たちがいるおかげで、カンファレンスではいろいろな意見を聞くことが出来ます。また、各々の医師が持ち回りで医局の先生方・医療スタッフを対象に月1回、自分の専門領域のレクチャーをするテクニカルレクチャーも行われています。ベテランの先生方の意見はとても貴重です。専門分野を持ちながらも日々の臨床の半分は総合診療です。リウマチ性多発筋痛症や腸腰筋膿瘍、日本紅斑熱の診断は珍しくありません。先日も当院の総合診療科のある先生はLudwig’s anginaをさらりと診断していました。ほとんどの医師は「初耳」でしたが、すぐに内科系の医師全員で情報共有しました。地域医療にとって総合診療能力はとても重要です。特に2019年3月から始まった訪問診療では総合診療能力が試されます。地域の一般的な病院では大病院のように細分化された専門領域に特化した専門家が集まっているわけではありません。それよりも一人で何役もこなせる医師が求められています。「一人何役もこなせる医師」=「総合診療能力が高い医師」と考えます。IGMCでは総合診療能力を高めたい先生を応援しています。
IGMCで専門診療したい!
IGMCでは診療にあたっている時間の半分は総合診療です。残りの半分は??というと専門診療です。総合診療と専門診療は医師の能力の両輪と考えます。総合診療力を養うことは専門領域を持つことと同じくらい重要です。専門医とは他の医師からコンサルトを受けることのできる医師です。IGMCでは専門医の育成にも力を入れています。具体的には学会発表の支援、論文発表の支援を行っています。
IGMCで訪問診療を実践したい!
患者さんの高齢化に伴い通院が難しくなった場合は施設入所や療養病棟入院などが主な選択肢でしたが、「出来るだけ自宅で過ごしたい」というニーズは増えています。IGMCでは在宅診療を推進し2019年に訪問診療を開始、2020年に在宅ケア科を設置し、以後段階的に実績を増やしています。IGMCでは「総合診療」と「専門診療」の両輪が備わった医師を目指しており、これは訪問診療においても同様です。訪問診療の受ける患者さんにおいても「総合診療」だけでなく「専門診療」が必要になる場面は必ずあります。IGMCでは「全科型訪問診療(仮称)」または「チーム型訪問診療(仮称)」をモデルに掲げており在宅ケア科の医師だけでなく、各専門診療科の医師がチームを組んで訪問診療を実践します。一部の限られた医師だけが訪問診療を行うのではなく、すべての医師が関わることで質の高い訪問診療を提供できると考えます。
IGMCで予防医学を実践できる?
IGMCでは予防医学にも力を入れています。IGMCでは一般市民を対象に無料で出前講座を行い健康に対する啓発活動を行って予防医学の動機づけを行っています。またIGMCには山陰で2施設しかない日本人間ドック学会機能評価認定施設にもなっている健康管理センターがあり、年間約12,000例の検診を受け入れています。また脳ドック、PET-CTがんドック、膵癌ドックなどが充実しており、今後新しいドックも新設予定です。健康管理センターと各診療科は綿密に連携しており、予防医学の実践と切れ目のない診療が可能です。
IGMCで新たな診療技術を導入できる?
医療技術は日々進歩しています。IGMCでは地域住民の方々に最良の医療を受けていただくよう、優れた診療技術を積極的に導入したいと考えています。専門診療のレベルアップは総合診療の充実と並んでIGMCが最も力を注いでいる分野です。専門領域の診療技術向上に必要な新しい診療技術の導入は病院全体で支援します。
IGMCでチーム医療を実践できる?
IGMCではすべての医療行為がチーム医療で成り立っているといっても過言ではありません。優秀なコメディカルスタッフが揃っており、カンファレンスにはリハビリスタッフ、看護師、薬剤師、MSWも参加します。各入院患者さまの状況を共有しいろいろな職種が知恵を絞って最善の方法を検討します。また褥瘡チーム、NST、緩和ケアチームなども活躍しています。
IGMCでキャリア形成できる?
IGMCでは学術活動を支援しており、学会発表にかかる交通費等を支給しています。さらに特筆すべきは英語論文の投稿費用についても年1回に限り支給しています(市中病院ではなかなかないことです!)。また学位の取得についても希望されれば全面的にバックアップします。IGMCには学位を取得した先生もたくさんおられ、当院で働きながら大学院に入学し学位を取得した先生もいらっしゃいます。一方、各学会の専門医取得も励行しており、複数の学会の認定施設にも指定されています(病院の特徴ページをご覧ください)。専門医取得後は学会年会費も支給しています。また希望があれば国内留学についても応援します。IGMCでは先生のキャリア形成を応援します。
IGMCでワークライフバランスは大丈夫?
IGMCではワークライフバランスはとても重要だと考えています。勤務時間のオンオフを明確にし、お互いに助け合うことで仕事とプライベートの両立を図っています。サッカー、テニス、剣道、ピアノ、バンド活動など趣味を大事にしている先生が多いのもIGMCの特徴です。
IGMCで子育てしながら働きたい!
IGMCでは子育て世代の先生を応援しています。子育てはとても大変です。人生の中でも最も悩みの多い時期かもしれません。しかし、喜びも多い時期でもあります。子育ての大変さを乗り越えることは人間としてはもちろんですが医療人としても貴重な経験になります。「育児支援制度」は育児と仕事の両立を目指す先生を支援するために勤務を軽減する制度です。一定の条件で男女問わず時間外勤務や宿日直の軽減、免除に対応します。IGMCで子育てと医療の両立を実現しましょう!!
IGMCの給料ってどれくらい?
IGMCでは常勤医師を地方公務員医療専門職として雇用しており、経験年数ごとに一般的な勤務医の給与が設定されています。それとは別に、時間外勤務、オンコール対応、新規入院患者数などに応じた手当を設けており、頑張った分だけ給与に反映される制度を採用しています。
IGMCで日本の未来を見据えた医療を行いたい!
日本ではどんどん高齢化が進んでいます。国全体で乗り越えなければならない大きな課題です。特に島根県は高齢化先進県であり、日々の診療で独居老人や老老介護などの難題を避けては通れません。IGMCでは高齢化社会に必要な医療サービスについて全職員で真剣に取り組みます。IGMCの取り組みが未来の日本全体の医療に役立てていただけるよう、一緒に精進していただける先生をお待ちしています!
〒691-0003 島根県出雲市灘分町613番地
(初診)08:30~11:00
(再診)08:30~11:30
(初診)12:00~15:00
(再診)12:00~15:30